2025年1月に劇場公開されたアニメ映画『機動戦士ガンダム ジークアクス(Gundam GQUUUUUX)』。
2024年4月からは劇場版で描かれた先の話が放送されていますが、その内容が乃木坂46ネタを取り入れていると話題となり、ファンの間で賛否が分かれています。
この記事では、『ジークアクス』がなぜ炎上してしまったのか、その原因や演出内容、そしてファンの反応をもとに、騒動の背景を詳しく解説していきます。
ジークアクスとは?あらすじと作品の特徴

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』は、長年続く「ガンダム」シリーズの最新作として2025年1月に劇場公開されました。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの鶴巻和哉氏が監督を、庵野秀明氏と榎戸洋司氏が脚本を担当しています。
なぜ「乃木坂要素」が炎上に?指摘されたシーン
実はこれまでも『乃木坂の匂わせ』と考えられる演出がありました。
しかし製作者側にアイドルオタクがおり、アイドルの名前をキャラに使うなどの”ネタ”はほかの作品でも見られることであり、ジークアクスでも大きく問題視はされていませんでした。
しかし第6話でファンが見逃せない演出が放送されたことで炎上騒動に発展しました。
メインキャラの自宅本棚がそっくり
アニメを視聴したファンのなかで、メインキャラであるニャアンの自宅本棚が、元乃木坂46の西野七瀬の本棚とソックリという指摘がありました。
あまりにも西野七瀬の本棚と酷似しているなと思ったら監督は乃木坂オタらしい。 https://t.co/SF0ihW6ABB pic.twitter.com/iv8pYpNuO6
— Yuki (@julien55072657) May 13, 2025
本棚のシーンでは、ファンが本の内容から様々なことを考察していました。
しかし、本棚は『西野七瀬さんの本棚をトレースしただけだった』とわかり、落胆するファンが続出。炎上ともいえる騒動に発展したのです。
本棚に何の意味があるのかと考察してたけど、乃木坂かよ!がっかり。

軽いネタなら”ネタ”として見過ごせるけど、あまりに要素が多すぎて不満が噴出してしまったのかな
ジーアクスの乃木坂要素5選
ジークアスクのアニメでは、これまでにも『乃木坂要素』が散りばめられいたようです。
ジークアクス内で放送された『乃木坂46の匂わせ』と考えられている演出を紹介します。
- 主人公のエントリーネーム
- メインキャラの西野のあだ名
- 餃子を包むシーン
- バイクのナンバープレート
- ホワイトボードに書かれた文字
1つずつ見ていきましょう。
演出①主人公のエントリーネーム
主人公のアマテ・ユズリハがバトルで使用するエントリーネームは『マチュ』です。
『マチュ』は、元・乃木坂46の松村沙友里さんの愛称でもありました。
このため、『マチュ』の名前は、松村さんが由来ではないかと言われていたようです。
演出②メインキャラのあだ名
物語のカギを握る少女の名前は「ニャアン」。
こちらについても、元・乃木坂46の西野七瀬さんの愛称『にゃー』と似ていると噂になっていたようです。
演出③餃子を包むシーン
作品中に、「ニャアン」が餃子を包むシーンが映されました。ファンの間では『謎のカット』と思われていたようですが、これについても元・乃木坂46の西野七瀬さんが関係していたようです。


ニャアンが餃子作る謎カット元ネタ
なぁちゃんこと西野七瀬の得意料理で配信でよく作ったりレシピ本出したりしてる


一見ストーリーとは無関係に見える餃子作りのシーンも、元ネタが明らかになるにつれて「乃木坂へのオマージュだったのかも」と受け取る声が出てきました。
演出④バイクのナンバープレート
映像にチラっと映ったバイクのナンバープレートが乃木坂46のメンバー『池田瑛紗』さんの誕生日だと指摘されています。
「2002」と「0512」は、劇中に描かれた難民街のスクーターとスーパーカブらしき原付のナンバープレート数字。劇場版の頃から様々な推測がされていたが、やはりこの乃木坂46繋がりが説得力在り。池田さんのビジュアルもニャアンに似ているし(^ ^; #ジークアクス #GQuuuuuuX https://t.co/epGmnjqail pic.twitter.com/Bhbhu19rJu
— よしぞうmaro' (@yosizo) May 14, 2025
劇場版の頃から様々な推測がされていたが、やはりこの乃木坂46繋がりが説得力あり。
演出⑤ホワイトボードに書かれた文字
背後のホワイトボードに何気なく書かれている文字『沈黙の金曜日』がメンバーのレギュラーラジオ番組だと指摘されています。
背後のホワイトボードにある沈黙の金曜日って言葉が伏線かと思われて考察されてたけどただ監督が乃木坂をんほってたネタだった話すき pic.twitter.com/Nx1YNW1dDY
— あまみ (@amami_tea) May 14, 2025
『沈黙の金曜日』は、エフエム富士で毎週金曜日の21:00 – 23:00に放送されているバラエティ番組です。



偶然にしては共通点が多いような・・・
監督・鶴巻和哉は乃木坂46ファン!
ジークアクスの監督である鶴巻和哉氏が乃木坂46のファンであることは、ファンの間では以前から知られている事実です。
公の場でも乃木坂46のTシャツを着用するなど、『監督が乃木坂46のファン』ということ自体は大きく問題視はされていませんでした。


乃木坂のTシャツ着てイジられる鶴巻和哉さん
こうした背景から、作品に多少のアイドル要素が含まれることは「サービスの一環」「遊び心」として受け止められていました。
しかしながら、ジークアクスでは明らかに“乃木坂的要素”が複数重なって描かれており、視聴者の一部からは「これは単なる小ネタの域を超えている」「作家の趣味が作品に入り込みすぎている」といった批判の声が強まりました。
その結果、「鶴巻監督が作品に私情を持ち込んでいるのでは?」という見方がSNS上で拡散され、「ガンダムという公共財的ブランドの私物化では」といった論調も広がったのです。
SNSやファンの反応まとめ
ジークアクスに盛り込まれた“乃木坂要素”について、SNSや掲示板では多くの意見が交わされ、ファンの間で賛否が分かれました。
ここからは、“批判的な声”と“肯定的な意見”をそれぞれ見ていきましょう。
批判的な声
まず、炎上のきっかけにもなった批判的な意見はこちらです。
- 元ネタわかって興ざめ。もう見るのやめる。
- ガンダムでするな
- 多少なら見れるけどガッツリだとキツイ
- 声優初挑戦とか主題歌になったら怒る
このように、「ガンダムとの相性の悪さ」「ネタの頻度・多さ」「演出の真剣さが削がれること」などに対する不満の声が目立ちました。
擁護・支持の声
一方で、擁護の声も少なくありません。
- 「今までのガンダムでは取り込めなかったネタ」という意味では役割果たしてる
- ジークアクスの乃木坂で目くじら立ててる人、ファーストガンダム見て
- これでプラモ買いやすくなるなら大いに結構
- 面白ければなんでもいい。
このように、「ガンダムが新しい表現に挑戦していること自体は悪くない」「時代と共に変わるもの」という肯定的な意見も見られ、ガンダムシリーズの新たな間口として評価する声も散見されました。
まとめ
この記事では、『ジークアクス』がなぜ炎上してしまったのか、その原因や演出内容、そしてファンの反応をもとに騒動の背景を詳しく解説しました。
元・乃木坂46メンバーに関係したとされる演出や小道具があまりにも多く登場したことにより、「監督の趣味が入り込みすぎているのでは?」と一部視聴者が反発。そこから「ガンダムらしさを失っている」という批判が広まりました。
ただし、それを面白いと捉える視聴者も少なくなく、新たな層の関心を引き寄せていることも事実です。
今後、物語がどのように展開し、視聴者にどう受け止められていくのか。炎上の余波も含めて、引き続き注目していく必要がありそうです。