今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、年間大賞に「ふてほど」が選ばれました。
これについて、ネットでは「ふてほどって何?」「ふてほど知らない」という声が続出しています。
わたしもピンとこないなぁ
さらに皮肉から派生して別の意味で盛り上がりを見せています。
この記事では、2024年の流行語大賞に選ばれた「ふてほど」について世間の声と別の意味で盛り上がっている過程についてまとめます。
- 2024年流行語大賞「ふてほど」は「不適切にもほどがある」
- 「ふてほど」が大賞に選ばれた理由
- 「ふてほど」=「不適切報道」との皮肉が拡散
ふてほどって何?知らないと話題|阿部サダヲ主演1月期ドラマ
流行語大賞ふてほどらしいけどなにそれ?!?初めて聞いた…
ふてほどってなに??
「ふてほど」とは、阿部サダヲさん主演で今年の1月期に放送されたテレビドラマ「不適切にもほどがある」のことです。
1月のドラマが選出されたんだ!すごい話題だったのかな
ドラマの内容は昭和61年から令和6年にタイムスリップした体育教師の“不適切”な言動がコンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるヒントを与えるというものでした。
受賞した際に阿部サダヲさんは「正直、“ふてほど”って自分たちで言った事は一度もないんですけど(笑い)」と言い会場の笑いを誘ったそうです。
また、番組公式Xでは「直前までタイトル(仮)が『時をかけるダメ親父』だったことが明かされています。
宮藤官九郎さんが手掛けたドラマといえば、今年テレビ朝日開局65年記念に放送された『終わりに見た街』も話題でした。
ふてほどを知らない人が多数も流行語大賞に選ばれたわけ
略語については主演の阿部さん自身が使ったことがないと言っていたように、誰もがピンとくる言葉ではなかったのかもしれません。
当時のドラマの話題性と現在の社会状況を照らし合わせて大賞にふさわしいと判断され略語が生まれたのでしょうか。
「ふてほど」が流行語大賞に選ばれたわけ
「ドラマ全体が評価されたということ。ありがとうございます」
受賞後に主演の阿部サダヲさんはこのように感謝を述べています。
ドラマでは毎回昭和と令和のギャップなどをネタにして「多様性」「働き方改革」「セクハラ」「既読スルー」「ルッキズム」「不倫」など社会的なテーマを取り上げていました。
コンプライアンス社会をストレートに批判するのではなく、時代や世代、個人間にギャップがあるのは当たり前で、どんな時代でも差異を否定しあうのではなく、差異の存在を前提に話し合いを重ね共通解を探るというテーマだった。
引用元:上記『大賞の背景』
「コンプライアンス」という言葉は近年では一般の人もよく使うようになりました。
現在のコンプラ社会を押しつけがましくなく話題にする宮藤さんの脚本が大反響を呼び、今回の受賞につながったと考えられます
ドラマからの流行語大賞選出は10年以上なかった!
ドラマ関連のワードが対象に選ばれたのは11年ぶり!
ドラマ関連のワードは2013年に大賞となったTBS日曜劇場「半沢直樹」の名ゼリフ「倍返し」とNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の「じぇじぇじぇ」以来、11年ぶりの受賞でした。
ドラマのワードが話題になるイメージがあったけど、大賞は10年以上なかったんだ!
ふてほどは「不適切報道」?認知度の低さで別の意味が拡散
「ふてほど」というワードを聞いて、知らない人からは様々な解釈が広がり
「ふてほど」=「不適切報道」という皮肉が出回ったとたん一気に拡散されたと考える声もあります。
そうか、流行語は「ふてほど」のままでいいから、意味を「不適切報道」のことだと定着させてしまえばいいんじゃないか💡
— iJohannes5430☢️ (@iJohannes5430) December 2, 2024
流行語大賞になった「ふてほど」。ドラマ「不適切にもほどがある!」の略だが、「ドラマ見てない」など年末の風物詩となった批判がSNS上でも上がっていた。
— 徳重龍徳(グラビア評論家)⚡️1/24グラビアガイド本発売 (@tatsunoritoku) December 3, 2024
ただ「ふてほどは不適切報道の略では?」との皮肉が出回ると一気に拡散。もはや不適切報道の略にしか思えない。
言葉は生き物だと痛感。
昨今は報道内容の是非を問われる機会が増えています。
「ふてほど」が皮肉としてトレンドに上がったことで多くの人の関心が”報道の在り方”にあることが浮き彫りになりました。
「ふてほど」=「不適切にもほどがある」があまりにも定着していなかったため、違う意味でトレンドに上がってしまったようです。
大賞を選出した人や受賞した作品に関係している人はどんな気持ちなんだろう・・・
まとめ
この記事では、知らないという声が多い2024年流行語大賞に選ばれた「ふてほど」について、意味や受賞理由、また皮肉から派生したワードの拡散についてまとめました。
- 2024年流行語大賞「ふてほど」は「不適切にもほどがある」
- 「ふてほど」は出演者も使ったことがなかった
- 「不適切にもほどがある」は、現代のコンプライアンス社会に一石を投じたことで受賞した。
- 「ふてほど」=「不適切報道」がXのトレンド入り
- 「ふてほど」の認知度の低さが別の意味での広がりに繋がった
違った意味で拡散されてしまうのは残念ですが、「不適切にもほどがある」のドラマはとても興味深いです。
また再放送などあればぜひ見てみたいですね!