静岡県・伊東市長の田久保真紀市長に関する「学歴詐称問題」が大きな話題になっています。
市長の経歴として記載されていた「東洋大学卒業」という学歴が、実際は「除籍」だったということが発覚。発端は市議19人に宛てて送られた1通の投書でした。
しかし、除籍理由については大手メディアも詳しく報じておらず不明です。さらに、議長らと確認したとされる「卒業証書らしきもの」の正体にも疑問が残っています。
この記事では、田久保真紀市長の除籍理由や問題の経緯、市民の反応まで詳しくまとめます。
田久保真紀市長の大学除籍の理由は何?

2025年7月2日に行われた説明会見で、「東洋大学を卒業していない」事実が初めて公にされましたが、その理由について市長本人から具体的な説明はありませんでした。
一般的に大学を除籍になる主な理由は以下の4つです。
- 授業料を払っていない
- 在籍限度年を超えた
- 卒業が見込めない
- 休学期間を超えた
田久保市長自身は記者会見で、学生時代について次のように振り返っています。
「大学時代後半は、特にかなり自由奔放な生活をしておりまして、いつまできちんと学校に通っていたのかと言われると、正直、いつまでときちんとお答えできるような通学の状態ではなかった
引用元:Yahoo!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/articles/67aae7b4191f7bc1e1705c14aba6de9940064422)
卒業式に、まず出ていないというのは、これは記憶にありますので、確かであると思います
引用元:同上
この発言から、在籍限度年を超えた可能性が指摘されていますが、大学や市長本人からの公式説明はなく、あくまで推測にとどまります。
田久保真紀市長の大学除籍問題の経緯まとめ
投書には、田久保市長の学歴詐称問題について言及されていました。
『東洋大学卒ってなんだ。彼女は中退どころか私は「除籍」だと記憶している。こんな嘘つきが市長に選ばれるなんて信じられない。議会に真実の追及を求める』
引用元:Yahoo!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/articles/67aae7b4191f7bc1e1705c14aba6de9940064422)
この投書を受けて市議会で調査が進める中、以下の点が判明しました。
- 6月に発行された市の広報誌に「平成4年東洋大学法学部卒業」と記載
- 市長選時、選挙事務所が提出した資料にも「卒業」と記載
さらに、2025年6月28日に田久保市長自身が東洋大学窓口で申請手続きを行ったところ「卒業は確認できず除籍であること」が判明したということです。
市長経歴
田久保真紀市長は1970年2月生まれの千葉県出身。中学・高校時代を静岡県伊東市で過ごし、東洋大学に進学後、都内で勤務しました。
その後、伊豆高原のメガソーラー建設計画反対運動の代表を経て市議に当選し、2025年5月に行われた伊東市長選挙で初の女性市長として当選しました。
卒業証書「らしきもの」は何だった?提出を拒否するのはなぜ?

記者会見でのやりとりがこちらです。(引用元:Yahoo!ニュース:https://news.yahoo.co.jp/articles/30d6fec724a66487268d659fc2eb00c6ce0e4346)
記者「あれは卒業証書じゃなかったとしたら何だったのか。場合によっては本物でないとしたら偽造になってしまう」
田久保市長「現状でしっかりと事実として担保できる証明書等が今手元にない。」
記者「議長とかに見せた書類は何だったのか?」
田久保市長「そこについて、むしろ私の方に確認できる範囲でしっかり確認しなければいけないと思っている。今調べている最中で」
現段階では、この書類が正式な卒業証書なのか、別の書類なのかは不明です。
これまで学歴について気づかなかったのか
SNS上では、学歴について、これまで気づかないことがあり得るのか?という指摘がありました。

大学卒業したと思い込んででいたなら新卒枠で就職したと思うが、新卒の場合は卒業証明書提出させる企業がほとんどだ。そのときに勘違いに気づくだろ?
市議になるまでの間に学歴証明が求められる場面はなかったのでしょうか。
田久保真紀市長側の主張
田久保市長は次のように説明しています。
私自身が大学を卒業していますという経歴については、選挙中もこれからもですね。自ら公表はしておりませんので、弁護士ともよく確認をしましたところ、公職選挙法上問題はないという結論になりました
引用元:Yahoo!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/articles/67aae7b4191f7bc1e1705c14aba6de9940064422)
田久保市長の代理人・弁護士も次のようにコメントしています。
彼女自身が全然学歴を重視せずに選挙出てました。結局、東洋大学卒業という公表を自分は1回もしてない。
引用元:同上
会見中、「この大学を出たという学歴で皆さん票を取りたいとか、そういった意識は全くなかった」と田久保市長が涙ながらに語る場面もあったようです。
一方で、市の広報誌や選挙資料に「東洋大学卒業」と記載されていたことについては、説明責任を問う声が高まっている状況です。
証書提示に応じないのはなぜ?問題は「学歴」よりも文書偽造?
SNSでは、「学歴詐称よりも『卒業証書を偽装した可能性』が深刻ではないか」とする声もあります。

有印紙文書偽造は公選法よりも刑罰が厳しく、実刑もあり得る話。
学歴詐称よりも文書偽造のほうがダメージ大きいから百条委員会は拒否してるんだろう
現時点で、田久保真紀市長が議長などに提示した「卒業証書らしきもの」が偽造であると断定はできません。
今後の方針
伊東市議会は、2025年7月7日の市議会最終日に百条委員会の設置と辞職勧告決議案の提出を検討しています。
静岡県・伊東市民の声
今回の学歴除籍問題を受け、伊東市民からは厳しい声と擁護の声が入り混じっています。
失望する声
市民を代表する市長が、自らの思い違いだったから経歴詐称ではないなんて言い訳、あきれてしまう
投票したことが恥ずかしく情けない。私の1票を取り消したい。
応援したいという声
せっかくここまでやってきたのだから、彼女を応援したい
学歴よりも、本人の人物。伊東市民の半分以上が投票した中で当選したわけで、期待は大きいと思う
ネット上では、
- 学歴なんてどうでもよくない?市民のためにちゃんと働いてる立派な市長でいいじゃん
- 正直学歴はどうでもいい。文書偽造するほどの嘘つきが市長って言うのがまずいのでは?
と、市長を擁護する声と資質を問う声が入り混じっています。
まとめ
この記事では、田久保真紀・伊東市長の除籍理由や問題の経緯、市民の反応まで詳しくまとめました。
東洋大学除籍の理由については説明会見では明らかになりませんでした。
田久保市長の大学除籍問題は、学歴そのものよりも「説明責任」や「提示された書類の正当性」が焦点となりつつあります。今後の市議会での追及と百条委員会の動きが注目されます。