人気VTuberグループ「にじさんじ」に所属する叶さんが、配信中の発言を巡って大きな炎上騒動に発展しています。
とあるコラボ配信内での一言が「セクハラ発言」に当たるのではないかと指摘され、海外で波紋を広げました。

日本と海外の反応の違いが見える騒動が多い気がする
本記事では、この騒動の経緯や問題発言の内容、国内外の反応、本人の対応、炎上拡大の背景、そして今後の展望をファン目線で解説します。
【炎上】にじさんじ叶・りりむ・ファン太の配信内容
騒動の発端は、にじさんじの人気企画「MAD TOWN」と題したGTA Vのロールプレイ配信でした。
2025年6月上旬のコラボ回で、叶さんのほかファン太さん、魔界ノりりむさんが参加。オンライン上でキャラクターになりきり、即興の寸劇を行う生配信での出来事です。
「セクハラ発言」とされたシーンの内容と文脈


問題視されたのは、配信中に3人が演じたあるシーンでのやり取りです。
ファン太さんのキャラクターが魔界ノりりむさんのキャラクターに密接に近づき、少々きわどい雰囲気で接触しました。
▶上記やりとりは動画内7分20秒辺りから(該当箇所の切り抜き動画などもありますが、この記事ではご本人の動画を共有します)
この一連のやり取りは配信者同士の即興コントであり、実際のフル配信を見ていた視聴者には笑いどころの一つでした。
叶さんの発言も場を盛り上げるための冗談で、悪意はなかったと考えられます。しかし、この場面だけが切り抜かれたことで騒動に発展してしまいます。
叶・りりむ・ファン太中国での炎上と拡散の経緯
やり取りの映像が切り抜き動画として拡散されたことで、事態は一変しました。
不快なセリフだけを抽出し「男性二人に襲われる女性」という構図を強調したため、この短いクリップだけ見た人には深刻なハラスメント行為に映ってしまいました。
その動画は中国の大手動画サイトbilibiliやXですぐさま拡散され、多くの中国人VTuberファンから批判が殺到。
叶さんのSNSにも中国語の抗議コメントが大量に寄せられて炎上状態となりました。こうして中国で火がついた批判がSNS経由で一気に広まり、騒動は拡大しました。
SNS上で分かれた反応
SNS上では擁護意見と批判意見が真っ向から対立しています。
擁護的な意見
実際の配信を観ていたファンからは、次のような擁護・肯定的コメントが多く寄せられました。
- 「りりむも笑ってたし、ネタだって見てれば明らかだったよね」
- 「配信全体の文脈を無視して切り抜きだけで叩くのはさすがに酷い」
- 「本人が問題ないって言ってるのに、“被害者”扱いするほうが失礼では?」
日本国内では概ね「コラボのノリを切り抜いて必要以上に騒ぐのはおかしい」というムードが強く、一方で「不快に感じた人がいたのも事実だから反省してほしい」という冷静な意見も一部に見られました。
批判的な意見
一方、批判的な立場からは次のような厳しい声が上がっています。
- 「女性を軽んじた表現はネタでも不快」
- 「泣いて嫌がってるように見えた。あれは明らかにアウトでしょ」
- 「先輩から言われたらいやとは言えない」
特に中国語圏では「当人同士がOKでも視聴者が不快ならアウト」という考え方が根強く、「笑って済ませるべきでない行為だ」との声が多数を占めています。
叶・ファン太・りりむの対応と謝罪
この騒動に対して、当事者である叶さん、ファン太さん、魔界ノりりむさんの対応についてまとめます。
- 叶さん・・・配信で「一部視聴者に不快感を与えた」ことを謝罪
- ファン太さん・・・言及なし
- 魔界ノりりむさん・・・Xで「全く嫌な気持ちはしていない」と言及
1人ずつ見ていきましょう。
①叶
その中で叶さんは問題のシーンについて次の点を述べています。
- 過剰な絡みが一部視聴者に不快感を与えたことを謝罪
- 配信のノリとはいえ「やりすぎだった」と認めて反省
- 魔界ノりりむさんとは事前・事後に意思疎通し、本人が全く嫌がっていないことを確認済み
叶さんは視聴者の誤解を解きつつ、自身も反省の意を示し誠実に対応しました。
また、「悪意のある捏造」については、「全ての翻訳動画を言っているわけではなく、あくまで事実を誤認識させるものについて言っている」とも説明しました。
②ファン太
炎上の中心的な対象となっているのは、主に叶さんによる“煽り発言”にあると考えられ、ファン太さん自身についての非難は比較的少ない状況です。
③魔界ノりりむ


配信でも言ったけど全く嫌な気していないので勝手な憶測で、りりむの気持ち語らないでね!
なぜ炎上がここまで拡大したのか?
今回の騒動が大きくなった背景には、いくつかの要因が考えられます。
- 悪意ある切り抜きによる誤解の拡散:文脈を無視した編集動画によって、本来はおふざけだった場面が深刻なハラスメントのように受け取られてしまいました。
- 文化・倫理観の違い:日本のファンには冗談で済む表現でも、他国の視聴者には受け入れ難い場合があります。特に中国圏では性的ないじりや暴力的演出への嫌悪感が強く、「本人たちが良くても視聴者が不快ならアウト」という考え方が多く見られました。国や文化が違えば同じシーンでも解釈が全く異なることが浮き彫りになったと言えるでしょう。
今後の影響と視聴者・ファンに求められる姿勢
叶さんたちの迅速で誠実な対応により、騒動は徐々に沈静化しています。
また魔界ノりりむさん本人が「問題なし」と明言しているため、今後この件が再燃するかどうかは周囲の受け止め方次第でしょう。
今回の件はVTuber界の教訓ともなり、配信者側はグローバルな視聴者を意識した慎重な言動の必要性を改めて認識したようです。
一方で視聴者であるファンにも冷静さが求められます。過剰な擁護や攻撃は対立を深めるだけです。
公式に示された当事者の説明や謝罪を尊重し、切り抜きや噂だけで判断しないようにしましょう。
配信全体の文脈やジョークの意図を汲み取り、自分の感じ方だけでなく他の視聴者がどう受け取るかにも思いを巡らせる姿勢が今後ますます大切になるはずです。
(サムネイル画像出典:叶配信)



